翼~開け放たれたドア~
幹部室
階段をあがっていく空夜。
「離せ」
そう言っても無言で腕を掴んだままだから、私もあがっていくしかなかった。
階段を上がりきってすぐに扉があり、空夜はその奥へと入っていく。
ソファーやテーブル、ベッドにキッチンなど、生活感溢れる部屋。
「幹部室だ」
幹部、室…。
幹部以上しか基本的に入れないところだっけ。
「空夜。俺帰る」
「ダメだ」
「俺はここにいるべきじゃない」
「んな理屈聞いてんじゃねぇ。
お前のことほっとけねぇんだよ」
「…………」
「助けてやりてぇんだよ。
だからここにいろ。
ここにいる理由なんてそれだけでいいだろ?」
「でも…さっき…」
「離せ」
そう言っても無言で腕を掴んだままだから、私もあがっていくしかなかった。
階段を上がりきってすぐに扉があり、空夜はその奥へと入っていく。
ソファーやテーブル、ベッドにキッチンなど、生活感溢れる部屋。
「幹部室だ」
幹部、室…。
幹部以上しか基本的に入れないところだっけ。
「空夜。俺帰る」
「ダメだ」
「俺はここにいるべきじゃない」
「んな理屈聞いてんじゃねぇ。
お前のことほっとけねぇんだよ」
「…………」
「助けてやりてぇんだよ。
だからここにいろ。
ここにいる理由なんてそれだけでいいだろ?」
「でも…さっき…」