翼~開け放たれたドア~
奇怪なものを見る目。
囁かれる悪口。
「あの人たち、嫌がってた」
なのに、空夜一人の判断で私がいていいわけがない。
「大丈夫だ」
…そう言い切れる理由でもあるんだろうか。
「俺が認めたんだ。あいつらだってじきに分かる」
「何が」
主語を言ってほしい。
だけど、空夜は口の端をあげただけで、教えてくれなかった。
囁かれる悪口。
「あの人たち、嫌がってた」
なのに、空夜一人の判断で私がいていいわけがない。
「大丈夫だ」
…そう言い切れる理由でもあるんだろうか。
「俺が認めたんだ。あいつらだってじきに分かる」
「何が」
主語を言ってほしい。
だけど、空夜は口の端をあげただけで、教えてくれなかった。