翼~開け放たれたドア~
「…ごめんね。痛かったでしょ」
「いーよ!もう大丈夫だからな!」
そう言ってスクッと立ち上がった。
私も立ち上がり、近くのソファーに座った。
龍也は、なんでか笑いを必死に堪えていた。
まぁ大体、“雷が単純過ぎて”とかだと思うけどね。
「春輝は龍也のクラスの1年A組だ!
ちなみに、成績がいい奴らが集まってるとかじゃねぇけど、暴走族の“王覇オウハ”の奴らがいるから」
全国No.1の暴走族、王覇──
噂、ていうかこの二人から何回か聞いたことがある。
二人が中学生のとき、雷が総長、龍也が副総長になって作ったんだそうだ。
よく分からないけれど、二人が高校生になってから、全国No.1にまで上り詰めたらしい。
それからずっと全国No.1を誇っている不動の暴走族。
それが、“王覇”。
「幹部以上がいたりするから気をつけろよ?」
龍也がいるから大丈夫だと思うけど、と、付け加える雷。
…何に気をつけろと。
私は、雷たち以外を信用するつもりはないし、仲良くするつもりもない。
「いーよ!もう大丈夫だからな!」
そう言ってスクッと立ち上がった。
私も立ち上がり、近くのソファーに座った。
龍也は、なんでか笑いを必死に堪えていた。
まぁ大体、“雷が単純過ぎて”とかだと思うけどね。
「春輝は龍也のクラスの1年A組だ!
ちなみに、成績がいい奴らが集まってるとかじゃねぇけど、暴走族の“王覇オウハ”の奴らがいるから」
全国No.1の暴走族、王覇──
噂、ていうかこの二人から何回か聞いたことがある。
二人が中学生のとき、雷が総長、龍也が副総長になって作ったんだそうだ。
よく分からないけれど、二人が高校生になってから、全国No.1にまで上り詰めたらしい。
それからずっと全国No.1を誇っている不動の暴走族。
それが、“王覇”。
「幹部以上がいたりするから気をつけろよ?」
龍也がいるから大丈夫だと思うけど、と、付け加える雷。
…何に気をつけろと。
私は、雷たち以外を信用するつもりはないし、仲良くするつもりもない。