甘えん坊彼氏と甘々生活♡
「やめて。もう、良いから。もう………………」
これほど観覧車が速く回って欲しいと思ったことはない。
下に降りてすぐ、私は走って、夢徠をおいて遊園地を出た。
もう、居られなかった。
夢徠の隣に。
すぐにでも逃げたかった。
走っているせいで、溢れ出す涙が横に流れていく。
もう、どこまで来たかわからなくて…………
自分がどこにいるのかわからなくなって………………
立ち止まった瞬間、
待っていたかのように土砂降りの雨が降り始めた。