甘えん坊彼氏と甘々生活♡
「おはよう。」
私にはなぜかちゃんと返してくれる。
そんな幼なじみにキュンとする私。
「また、ひいきかよ。」
「そんなことしてねーよ。」
不機嫌そうに、カバンを降ろしてから、またこっちに向かってくる幼なじみ。
「れーなしゃん。」
「ひゃっ………………夢徠っ?」
甘えながら後ろから抱きついてくる夢徠。
もう1人の幼なじみは、日向夢徠(ひゅうがむく)。
そして、私の好きな人。
好きになったのは、物心がつき始めた5歳頃。
夢徠は小さな頃から、私に抱きついてくる。
端から見たらカップルのように見えるのだろうか。
でも、私達は付き合っていない。
ずっと私の一方的な片思い。
きっと夢徠は私のことなんとも思ってないはずだから。
抱きついてくるのも、ただの小さな頃からの習慣だから。
それでも私は毎回、抱きついてこられるたんびに心臓が飛び出てしまいそうなくらいドキドキさせられる。