ENDRESS LOVE・・・




あれから五分ほどで家に帰りついた。
「ただいまー・・・」返事がない。母親は多分仕事に出かけたのだろう。
携帯を開くと、着信が一件入っていた。それはさくらからのものだった。
もう一度さくらに電話をかけなおすと、さくらの高い声が聞こえてきた。
「もっしもおーし!」「あっ!もしもし?さくらー?」「おお!亜衣ちん!
学校にもこないでなにしてんのさあー!何かあったあー?」
「ううん。何もないよ!このあとさー少し時間ある?いいものあるんだけどさ!」
「いいものおー?なにそれなにそれ☆今から学校フケるからさー学校の近くの
公園で待っててえー!」「わかった!んじゃ待ってるね!ばいばい」







といって電話を切った。
私にはクスリをやっているという罪悪感はこれっぽっちもなかった。
ただやめようと思えばすぐやめれるだろう。
そういう甘い考えでいたんだ。一度はまったらなかなか抜け出せないのに・・・
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