純愛〜彼と私の物語〜
「はい。頑張ります!」
健太郎の眼差しは、本気だった。
…この子の足を僕が治してみせる!

「じゃぁ、来週また来ます!」
そう言うと、茉莉愛は帰って行った。

…めっちゃ嬉しい!!手術しなくっていいんだぁ…。しかも、健太郎先生が治してくれるなんて…。ん?ってことは、治療の度に…あ・え・る!!

「たっだいまー!」

「お帰りなさい。なんか随分とご機嫌ね」

「うん!おかあさん!私ね、手術しなくても大丈夫だって!」

「えっ?どういう事?」

「今ね、整体の沼田先生のとこに行って来たら、整体でなおしてくれる、って!」

「あら?良かったじゃない!」

茉莉愛は母の返答を聞くまえに、既に自分の部屋に足を引きずりながら、駆け込んで行った。

...ヤッター!!マジで嬉しい!!
そうだ!里奈に知らせよッと!


「もしもし?里奈?あのさー、……」




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