純愛〜彼と私の物語〜
「今も悩み中です…」

「えっ?先生が?」
…えー!?以外…

「もちろんです!」
そう言いながら、茉莉愛の隣に座った。

「僕の師匠はとにかく厳しい方でね…」

「そんなに?」

「はい。それはもう。涙が出ちゃいそうですよー!」

茉莉愛は興味津々に聞き入っていた。

「この世界では、これでおしまい。というのがないんですよ。常に勉強です。一生ね。」

「そ、そんなに?」

「はい」
健太郎は微笑みながら話を続けた。

「茉莉愛さんはまだまだ若いんだから、いっぱいの可能性があります。大丈夫です。自分を信じてください」

「でも…」

「まぁ…辛い時期かもしれませんが、それを乗り越えた時にまた1つ大人になっていると思いますよ」

「ん?私が?」

「はい」
健太郎が自信をもって頷いた。

「受験って誰もが通る、登竜門みたいなものですから」


…先生…茉莉愛は自分の悩みがちっぽけなモノに思えた。

「はい!なんか元気もらっちゃいました!」

「なら、良かった」
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