純愛〜彼と私の物語〜
...な、な、何言っちゃってんの?私...
でも...もう離れたくない!!...

「いいですよ」
健太郎は微笑んだ。

「ほ、本当ですか?」

「はい」
また、微笑んだ。

...私、私...

涙が溢れてきた...嬉して...嬉しくて...

...もう、絶対に健太郎を手放したくない...
そう心の中で茉莉愛は思った。


2人はメアドを交換して、茉莉愛がなんとか歩けるようになり、健太郎に肩を貸してもらい、もたれかかるようにして茉莉愛の自宅まで送り届けた。

「じゃぁ、また近いうちに治療においで」
そう健太郎は言い残して帰って行った。

茉莉愛は健太郎が手渡してくれたメアドの紙をしっかりと握り締めていた。

…誤解を解こう!そして…もう絶対に離れない!!



< 34 / 52 >

この作品をシェア

pagetop