純愛〜彼と私の物語〜
翌日も


<おはよう>

のメールから1日が始まり、


<おやすみ>

のメールまでの間には、幾度となく、メールを送り合った。

でも...内容は近況報告のみ...


お互いに、

好き。
とか、
会いたい。
とか、
恋人同士のするようなメールのやりとりは一切なかった...


茉莉愛は、健太郎が一線を引いているように思えてならない。

でも...付き合っているか...と、聞かれたら...付き合っている訳でもない...


健太郎先生...私のこと...どう思っているんだろう...?
...怖くて聞けない...


茉莉愛は、そんな事を考えながら、仕事をしていたら、婦長から呼び止められた。


「木下さん。ちょっといいかしら?」

「はい?」

「来週ね、京都で学会があるんだけど、水野さんが行かれなくなって」
水野とは、2年年上の先輩ナースだ。

「それで、代わりに、あなた行ってきてもらえるかしら?」

「えっ!?」

「大した仕事ではないのよ。まぁ、教授達の雑務を手伝って来て」

「...。」

「お願いね」

「は、はい...」

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