純愛〜彼と私の物語〜
「えっ?出張?」
「うん...」
「そっかぁ。大変だね」
茉莉愛は、婦長から出張命令を出された夜、健太郎と居酒屋で事情を話しながらご飯を食べていた。
「行きたくなーい」
「どうして?」
「だって学会中は自由にメール出来ないから...」
「大丈夫だよ。2.、3日でしょ?」
「5日...」
「5日?長いね...」
健太郎は作り笑いをした。
「先生は寂しくない?」
酔いに任せて、思いきって聞いてみた。
「...うん...まぁ、大丈夫かな...」
「だよね...。帰ったら、連絡するね」
「うん...」