純愛〜彼と私の物語〜
「ねぇ?先生?…」

「ん?…」

「私…先生の彼女になりたい…」

「…」

「…まだ…順番が…ごめん…」

「…」

「気持ちはうれしいよ…」

「…」

「真面目すぎだよ…。先生はもっと素直になってよ!」

「…」

「…帰る…」
茉莉愛は健太郎に背を向けて歩き出した。

「…待って」

「茉莉愛さん!」

「…」
茉莉愛はスタスタと歩いた。

その背中いっぱいに哀しみをにじませながら…

…もう、いいよ…

…もう

「茉莉愛さん、ってばぁ!」

そう言って健太郎は後ろから茉莉愛に抱きついた…



「好きだよ…」



「…」



「だから…どこにも行かないで…」



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