LOVE & PIECE☆
『あった!』
…同時に誰かと叫んだ。
「え…?」
「ん…?」
しかも、聞き覚えのある声…
私は声の主をみると━━━
「なっ…?!」
「星空っ?!」
「氷美香?!」
同時に叫んだということは…
「げっ…」
春原 星空(はるはら かなた)。
私の幼馴染みで、腐れ縁。
保育園からの長い付き合いで、今年も同じクラスということは、11年目ということになる。
「はぁ〜〜〜っ…『また』氷美香と同じクラスかよぉ…」
「なっ…こっちだって願い下げよっ!また星空と一緒なんて…」
ありえない…
私は新しいクラスで新しい友達をたくさんつくって、エンジョイしたいと思っていた。
だが、またあの星空と同じクラス…中学校生活が台無しになる…
「はぁ…星空…いい?私の楽しい中学校生活を台無しにしないでよ…?おとなしくしててよね!」
「はあ?お前の中学校生活のことなんて知るか!
俺だって俺なりにやるんだ。邪魔すんなよな!」
「邪魔なんかしないわよ!アンタとなんか関わりたくもないわ!」
星空とはケンカばかりになってしまう。
私は星空を置いてスタスタと教室に向かった。

~1-8~
教室には既にたくさんの人で賑わっていた。
「うわぁ…」
知らない人ばかりで、気が滅入ってしまった私は戸惑っていた
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