年下はキライですか?【完】
「秀人君…どうしたの!?」
梨花ちゃんはクソイケメンの顔を見て驚いていた。
クソイケメン…なげーからクソイケでいいや。
クソイケの口は切れていて血がにじんでいた。
それを佐野さんがハンカチで優しく拭いてあげている。
不愉快すぎる。
「梨花ちゃん…」
俺は梨花ちゃんに向き直った。
「…どうした…の?」
「ごめん。本当にごめん」
ひたすら頭を下げ続けた。
「…なにが!?」
「別れてほしい」
「は⁉︎…じゃなくて…え⁉︎」
梨花ちゃんはすごくテンパっていて。
俺はひたすら頭を下げ続けた。
「俺のこと、殴ってもいいよ」
しかし、梨花ちゃんは固まって動かない。
まさかここで言われるとは思わなかったんだろう。
俺もここで言う予定なかったけど。
「梨花ちゃん、本当に申し訳ない」
そう告げると、俺は佐野さんとクソイケの元へ向かった。
クソイケが俺を睨む。
「ねぇ、桐島くん!なんで光喜くんの事殴ったの!?」
佐野さんが怒った口調で俺に問い詰めた。
クソイケは俺を悪者にしたんだろう。
まぁいーや、そんなの。