年下はキライですか?【完】



「こーでもしなきゃ…佐野さんいう事聞いてくれないでしょ」


「はい!?当たり前じゃん、なんで急にこんな事!」


「クソイケ…お兄さんに佐野さんを渡したくないから」



その言葉に佐野さんは言葉を失っているようだ。




俺は明日から会社でいじめられるかもしれない。

自分勝手な浮気男と、罵られるかもしんない。

―――――でも。


それでもいいと思った。




佐野さんがほかの男の前で笑っているより、ずっといい。










「俺、佐野さんがすきです」








心の奥底にあったオモイ。



やっと吐き出すことができた。


< 110 / 175 >

この作品をシェア

pagetop