年下はキライですか?【完】
「こーでもしなきゃ…佐野さんいう事聞いてくれないでしょ」
「はい!?当たり前じゃん、なんで急にこんな事!」
「クソイケ…お兄さんに佐野さんを渡したくないから」
その言葉に佐野さんは言葉を失っているようだ。
俺は明日から会社でいじめられるかもしれない。
自分勝手な浮気男と、罵られるかもしんない。
―――――でも。
それでもいいと思った。
佐野さんがほかの男の前で笑っているより、ずっといい。
「俺、佐野さんがすきです」
心の奥底にあったオモイ。
やっと吐き出すことができた。