年下はキライですか?【完】
「私…こんなに女らしくないのに…どこ好きになってくれたのかなって」
なんか恥ずかしくて桐島くんの顔が見れない。
すると、ハァっと、ため息をつかれた。
やっぱり…呆れてた!?
「昼間も言ったでしょ?佐野さんはなんか…もう、全部が可愛いですから」
桐島くんもちょっと恥ずかしそうに言っていた。
「その…焼酎好きな所も、泥酔したら酒癖悪いところも…全部好きです」
ドキドキして顔を上げられない。
こんなにハッキリ好きだと告白された事などなくて。
三十路なのに、心はまるで高校生のようだった。
「梨花ちゃんと別れて、すぐ佐野さんに切り替えて軽いヤツって思われてるのかもしれないですけど…」
「そんなことはないよっ」
「イヤ、そー思われても仕方ないけど…でも随分前から気持ちは佐野さんにいってましたから」