年下はキライですか?【完】
そ、そうだったんだ…
初めて明かされる事実に動揺してしまう。
それならもっと早く言ってほしかったーーーーー!!
そしたら光喜くんにも早く断ることができたのに。
「桐島くんさ…私5個も年上だけど…本当にいいの?」
すると桐島くんが箸を置いて、私を見つめる。
「つーか…年下はキライですか…?」
それ、光喜くんにも聞かれたっけ。
嫌いなわけないじゃん。
捨てられた子犬のよーな眼差しが…胸を熱くさせる。
その目に弱いのよー!
「嫌いじゃないよ!てか、年なんか関係ないもん。桐島くんなら…」
「俺もです。正直、こんなに好きになってると思わなかった。最初は気になるくらいだったんですけど。今はもう…ヤバイくらい好きです」
そう言って私を抱きしめてきた。
「き、桐島くんっ…」
抱きしめる力は次第に強くなっていく。
そして私をそのまま押し倒してキスをした。
も、もう!?
もうヤッちゃうの!?
心の準備がっ…お風呂も入りたかったのに!
「桐島くん!鍋冷めちゃうから!」
「また温めればいーじゃないですか。それより俺、我慢できないです」