年下はキライですか?【完】



………つー感じで、その日は何事もなく終了。



なので俺らはまだキス止まりなわけ。



そんな俺に佐野さんは負い目を感じているのか、苦笑いを見せる。


あの日俺はどんなに苦しい夜を過ごしたのか、彼女は知らない。




そんな俺らの元に、森中さんがやってきた。




「2人ともおはよ!ねぇあの人誰だか知ってる!?」



そう言って指を差した先を見ると。


課長と話している見知らぬ男が一名。


「いや…知りませんね」


他の課であんな奴いたっけ?

顔を見ると結構若い。

「ちょっとタイプなんだけどぉーー」



森中さんがニヤニヤしながらそいつを見つめていた。

確かに若くて、顔も悪くない。


もしかして佐野さんもか…!?



< 127 / 175 >

この作品をシェア

pagetop