年下はキライですか?【完】
………つー感じで、その日は何事もなく終了。
なので俺らはまだキス止まりなわけ。
そんな俺に佐野さんは負い目を感じているのか、苦笑いを見せる。
あの日俺はどんなに苦しい夜を過ごしたのか、彼女は知らない。
そんな俺らの元に、森中さんがやってきた。
「2人ともおはよ!ねぇあの人誰だか知ってる!?」
そう言って指を差した先を見ると。
課長と話している見知らぬ男が一名。
「いや…知りませんね」
他の課であんな奴いたっけ?
顔を見ると結構若い。
「ちょっとタイプなんだけどぉーー」
森中さんがニヤニヤしながらそいつを見つめていた。
確かに若くて、顔も悪くない。
もしかして佐野さんもか…!?