年下はキライですか?【完】
「突然ごめんね」
梨花ちゃんは急にシュン…としだした。
「…いや、俺の方が謝んなきゃないし。確かにあの場で急に言われても納得できないよね」
「秀人くんは…本当に佐野さんが好きなの?」
「…え?」
「はっきり言って、秀人君の好みとは違うでしょ?」
「あー…うん、好きなタイプとかじゃなかったけど、そういうの関係なしに佐野さんの事が好きになった」
カップを持つ手が震えているように見える。
…もしかして、、、ぶっかけられる?
俺はさりげなくカバンを手元に持ってきた。
「…本当に?…なんか信じられないんだけど。騙されてるんじゃない?」
だ、騙されてる!?
俺が佐野さんに…?
佐野さんは人を騙せるような器用な人間ではない…。
ちょっと笑いそうになってしまった。