年下はキライですか?【完】
俺は開いた口が塞がらなかった。
梨花ちゃんがテーブルの上で俺の手を握ってくる。
「私、いくらでも待つよ?……こんな風に男に執着したのって初めてで…どうしたらいいのかわかんないけど…でも、秀人くんは絶対私の元に帰ってくる。そうだよね?」
す、すげー自信…
ハッキリ佐野さんを好きだと言ってもわかってないとかって。
「あのさ、梨花ちゃん…冷たい言い方かもしんないけど、俺まじで梨花ちゃんに気持ちないんだわ、佐野さんを好きなのも一時の気の迷いなんかじゃないし。だから待たれても困るんだけど…」
そう言うと、梨花ちゃんの眉間に皺が寄り、泣きそうな顔になった。
「…今は、でしょ…??私も何度も同じこと聞きたくないから、そういう事言わないで」
…いやいやいや、聞きたくないとかじゃなくて。
わかってねーから言ってんだろうが。