年下はキライですか?【完】
この子ってこんなに物事理解できない子だったっけ……?
なんだか、自分が情けなくなってきた。
「え!?桐島さん!!」
その時、後ろから嫌な声が。
振り向くと、速水がコーヒーを乗せたトレイを持って、こちらを見つめている。
一番見られたくない奴、登場。
「桐島さんの彼女ですか?」
「……速水、悪いけど…」
その時、梨花ちゃんが『そうです』とにこやかに言いやがった。
違うと言おーとしたが、速水の前でごちゃつきたくもない。
…なので、俺は何も言えなくなり。
「速水さんって秀人くんと同じ部署なの?」
「ハイ、昨日から研修にきてるんです」
「そうなんだぁ!私も同じ会社だよぉ、受付で働いてるのっ」
「マジっすか!?受付にいたんだ!…桐島さん、こんな可愛い子と付き合えるなんて羨ましいですねっ」