年下はキライですか?【完】
しかし…七三とはちょっと話したんだからさ、義理でも最後に声掛けてくれてもよくねぇか!?
これだから若いやつは…
さっき飲み込んだため息をまた吐き出して、賑やかな店内を歩く。
さぁて…飲み足りないからビールでも買って帰るか。確か冷蔵庫に昨日の残りの枝豆とタコワサがあったはず。
店の外に出ようとしたとき、ふいに腕を掴まれた。
驚いて振り向くとそこには……
どーーーーーん\(^^)/
超絶美男子、杉浦光喜。
ナニコレ、ナニコレ珍百景。
なんかのマンガのワンシーンですか?
あれ?もしかして会費足りなかった?
一瞬時が止まったかのように、私は光喜の顔をガン見してしまっていた。
「あのっ…この後って空いてますか?」
「…へ?」
「良かったら二人で飲み直さないかなって思って…」
何言ってんだこの人?
神様、どうしたんでしょう。こんなあたしにドッキリでも仕掛けようとしてる?
彼はこのワタシに言ってるんだよね?
つか…結構強めに握られた右腕がイタイ。