年下はキライですか?【完】
「あの…腕痛いんですけど…」
「ああ!っすいません、つい…あゆみさんが逃げてしまいそうだったから…」
杉浦光喜は申し訳なさそうに腕を離した。
ちょっと惜しいことをしたと思ったけど。
さっき一度言っただけなのに、私の名前覚えててくれたんだ。
そんなちょっとしたことに、感動してしまった。
「近くに美味しいワインのお店知ってるんです。行きませんか?」
「え…でも二次会は?」
「俺はあゆみさんとそこに行きたいんです」
意外に積極的だな。
最近の男子って草食系が多いけど、彼は肉食なのかもしれない。
こんなイケメンに言われてNOと断る奴っているのか?
さっきまで、帰って酒飲みながら録画していた大好きなアメトーーークでも見ようと思ってたけど、完全に脳内は、アメトーーーク<超絶美男子と二次会になっている。