年下はキライですか?【完】
あっさりOKした私は、杉浦光喜とお店を出た。
横にイケメンを連れて歩くのは気分もいい。
通りすがりの人たちがこちらを見ている気がする。
「杉浦さんって、年上好きなの?」
「んー特に年とか関係ないですよ」
「だって…私杉浦さんより結構年上だよ?さっきいた子達の方が若くて…」
「俺はあゆみさんがいいって思ったんです」
…超絶美男子さんよ、それ本気で言ってんのか?
でも、その力強い言葉に、胸がときめいたのは事実で。
あ、ちょっと自分乙女じゃん…?
最近そんな事言ってくれる人いなかったから、オバチャンは舞い上がってしまう。
「あゆみさんこそ、無理に付き合わせちゃったなら…すみません」
「え!?そんなことないからっ」
すると杉浦さんは「良かった」と、癒し系の笑顔で微笑んだ。
なんだこの子、女を落とすテクを完全に身に着けておる…
「“杉浦さん”ってなんか嫌だな…名前で呼んでくださいよ」
「じゃあ…光喜くん…」
「ハイッ」
可愛い犬みたいな笑顔で返事をされると、どこを見ていいのかわからない…