年下はキライですか?【完】
そんな彼女と、ほぼ毎日ラブラブに帰っているわけで。
本日も18時には鞄を持って席を離れる。
斜め前の席の佐野さんは……今日も残業のようだ。
はっきり言って、彼女はかなり要領が悪い。
何回かアドバイスはしたけど、年下に言われるのは面白くないのか聞く耳持たずだった。
「佐野さーん、お先しやーす」
「…うん、お疲れっ」
顔を上げずに挨拶してきた。
今日はなんかいつもと違くね?
気合入ってるっつーか。
佐野さんの赤い下着を思い出すと、吹き出してしまう。
決してバカにしてるわけではなく、佐野さんに言った時の顔が真っ赤で、なんかイイと思ってしまった。
あ、ニヤけてたらすれ違う奴らに変な目で見られたじゃねぇか。
気を取り直して、エントランスへ向かうと、オレの天使が立っていた。
梨花ちゃんッ!!!!!
梨花ちゃんは俺の姿を見つけると、にっこりと笑顔を見せた。
マジで天使すぎる。こんな可愛いコと付き合える俺ってすげーついてる。