年下はキライですか?【完】
「こーゆー時に、違う事考えてたんだ」
「…ごめんって」
「サイテー…」
梨花ちゃんは側にあった上着をとると、めちゃくちゃ早いスピードで服を着替え、玄関へ向かった。
「マジでごめん、許してよ」
「…今日は帰る。タクるし、送らなくてイーから!」
ドアがバンッと勢いよく閉められ、俺は玄関でボーゼンと立っていた。
やっちまった…。
追いかけるべきかとも思ったけど、こういうときの梨花ちゃんって結構頑固で。
前にもこんな感じの軽い喧嘩あったけど、全然許してくんなかった。
まぁ、今回のは完全に俺が悪いしな…
でも一瞬ふっと笑ったくらいであんなに怒るか?
いやいや、俺が悪いんだからしゃーない。
つーか、佐野さん…
許せん。
すべてはあの赤い下着のせいだ。