年下はキライですか?【完】
「桐島くんこそ、昨日彼女と楽しかったんじゃないの?」
急に俺の話題かよ、今は佐野さんのランデブーについて語ってたのに。
「…実は昨日喧嘩しちゃったんすよねー」
「え!?」
驚きを見せた佐野さんの顔は…
なんか…嬉しそうじゃね?
何、人の不幸を半笑いで聞いてんだよ、コノヒト。
俺の不機嫌オーラを感じ取ったのか、気まずそうに表情を変えた。
「まぁー俺が悪いんですけどねっ」
俺っつーか…
佐野さんの真っ赤な下着が悪い!
そーいや、イケメン君にあの下着見られたってことだよな?
イケメンの反応が知りたかったが、佐野さんに聞けるはずもなく。
そんな佐野さんは、俺に仲直りのアドバイスなんかしてくれちゃってる。
いや、佐野さんより俺の方が絶対恋愛経験豊富だと思うんすけどね。
なんて、口が裂けても言えない。