年下はキライですか?【完】
そうか―――
佐野さんはイケメンとやったのか。
そんで、昨日のあの真っ赤な下着を見られちゃったか。
佐野さん、
遊ばれてないといいな。
そんな事を一日中考えながら、本日も18時前には席を立つ。
梨花ちゃんと今日中に仲直りしねーと、本気でまずい。
急ぎ足で廊下に出ると…
そこに愛しき梨花ちゃんが立っていた。
「梨花ちゃん⁉︎」
気まずそうに、でもどこか恥ずかしそうに唇を噛みしめて俺を見つめていた。
「秀人くん、ごめんね」
そう言って、俺の胸に飛び込んできた。
ここ、
オフィスなんですけど。
でも
今はそんな事どーでもいーかもしんね。
シャンプーか?香水か?
梨花ちゃんの花のような香りが漂ってきて、俺の脳内もお花畑。
「梨花ちゃんは悪くないよ。俺が全部悪いし…嫌な思いさせてごめんね」
あぁ、男ってとことんバカな生き物だ。