年下はキライですか?【完】

ふと時計を見て落ち込む。18時か。

受付の美女とご帰宅ね…



桐島くんこと、桐島秀人(きりしまひでと)は彼女持ちの25歳。

うちの課にきて2年になるが、要領も良く、頭もキレるので残業して帰ることがほとんどない。



私はというと。

三十路をむかえる独身OL。ここで働いて12年くらいになる大ベテラン…のはずなんだけど。

残業が多い。というか、頼まれるとNOと言えなくてつい仕事の量を増やしてしまうアホ。

でもいいの。
仕事が今は生きがいだから…なんて、そんなこと思いたくない。


「あゆみっ!」



そう私を呼んだのは、同じ課で同期の森中美里(もりなかみさと)。

美里は私のデスクの書類をチラっと見て、眉間に皺を寄せた。


「今日何の日か覚えてるよね!?…早くそれ終わらせてよ?」






そうだった。


今日は合コン…


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