年下はキライですか?【完】
「ただの先輩だし」
「…ほんと?何とも思ってない?」
「うん、俺は梨花ちゃんだけだから」
梨花ちゃんの小さな手を握って、エレベーターまで歩き出す。
「うんっ信じる」
笑顔が最高に可愛くて。
俺はなんて幸せもんなんだろう。
「私ってばすぐ疑っちゃうから…秀人くんはあーいうおばさんはタイプじゃないもんねっ」
うん。
…ん?????
オバサン…
まー確かに。
オバサンより若い子の方が好きだけども。
なんか引っかかるのは梨花ちゃんの言い方のせいなのか。
悪気はないと思う。若いし、ズバズバ言うところも嫌いじゃない。
でも…もーちょい違う言い方あんじゃねーかな。
なんてーことは、仲直りしたばかりで言ってしまうほど、俺もバカじゃない。