年下はキライですか?【完】
レンアイカンジョウ
―――SIDE 佐野あゆみ―――
桐島くんに昨夜の事がバレテた。
さて、美里に何を奢ってもらおうか。
軽い女だって思われたかもしんないし、ちょっとひいてたんじゃないの⁉︎
だよねだよね、何おばさんが年下にときめいちゃってんのって感じ⁉︎キモいって思われた⁉︎
桐島くんに異性の話するのって初めてだったし、彼には知られたくなかったのに。
光喜くんとは朝に別れてから、連絡はない。
一夜限りだってわかってるけどね。
あんなイケメンで若い子が私に本気になるわけないし。
二日酔いだったわりには、定時で仕事を終わらせることができた。
振り返ると桐島くんはすでに消えていた。
彼女と喧嘩したって聞いて、ちょっと顔がほころんでしまったのをまだ怒ってるのかな…
でも桐島くんには悪いけど、喜んでしまったのは事実です。