年下はキライですか?【完】
画面を見ると。
見たことのない番号。不審に思いながらも電話に出てみた。
『あゆみさん…?』
声を聞いて鳥肌が立ったのと同時に、昨日の出来事が頭の中を、走馬灯のように駆け巡った。
杉浦光喜!!!!
「は、はい!」
『ふっ…なんで敬語?』
光喜くんが電話越しで笑っているのが聞こえた。
そういえば昨日、お互い敬語はナシにしようって決めたんだ。
次はないかもしれないって思ってたから、すっかりそのことを忘れていた。
もちろん、番号も教えてもらってたけど登録などしていない。
「ごめん…急に電話来たからびっくりしちゃって」
『あゆみさん、このくらいの時間に仕事終わるって聞いたから電話してみた』
「そ、そっか…」
次回はないはずの私に何の用?なんて、聞けるはずもなく。
でもこれ以上話すこともないんだけど…
一体全体どーいうつもりでかけてきたんだろう?