年下はキライですか?【完】
エレベーターが来て乗り込むと、後ろから桐島くんとその彼女もやってきた。
おまいら、次ので降りろやっ!
と、思ったけどここは一応営業スマイル。
「お疲れ様でぇす」
桐島くんの腕に掴まり、上目使いで私を見る彼女の梨花ちゃん。
ぐ…文句なしの若さと可愛さ。
自分が余計衰えて見えるのが辛い。
早く一階につけぇーーーーーーーーーーーーー!横が熱くてたまらんのだよ!
でも桐島くんはなんかちょっと心なしか気まずそう…。
仲直りはできたんだよね…?
さっきあんだけべったり抱き合ってたんだし。
1階に着き、ドアが開いたと同時に私は桐島くん達に「じゃね!」と手を振り、小走りで会社を出た。
なにも私が気を利かして逃げなくてもよかったんだけど。
やっぱ目の前でラブラブされると正直うざいし…
嫉妬してしまう。
あー、なんだかんだ言って、まだ桐島くんのこと忘れられないんだな。