年下はキライですか?【完】
引きつった笑顔を返してしまったものの、光喜くんは私の動揺に気づいていない様子。
回転しない寿司屋に行き、その後夜景が綺麗だというバーに連れていかれた。
バーに向かうときも手を繋いじゃったりして、なんか恋人気分。
「今日のあゆみさん、すげー綺麗なんだけど」
光喜くんってやっぱ女慣れしている。
こんなにイケメンなんだから当たり前かもしんないけど、この恋人繋ぎはオバサン勘違いしちゃうよ!?
真っ赤なベリーサングリアを飲んでいると、目の前に座っていた光喜くんと目が合った。
テーブルの上のキャンドルが光喜くんの瞳に映っていてすごく綺麗だった。
「美味しい?」
「お、おいしいよっ」
見つめられていたのかと思うとドキッとする。
「やっぱあゆみさんていいなぁー一緒にいると落ち着く」
「…そう?」
「うん。彼氏とかつくんないの?」
「…出会いがないから」