年下はキライですか?【完】
そーいや。
梨花ちゃんって名字なんだっけ。
杉浦だったっけ。
必死に記憶をたどってみるが、受付につったってた梨花ちゃんの胸元の名札なんか、見た覚えがない。
「てか!!佐野さんとお兄ちゃんがどーして!?」
梨花ちゃんは私達のテーブルに来ると、光喜くんと私を交互に見つめた。
「あゆみさん知ってんのか?」
「同じ会社だもん!」
「マジで!?」
光喜くんが私に確かめてきたので、無言で頷いた。
あ~あ。
…桐島くんに見られたくなかった…
横目で桐島くんを見ると、微妙な笑顔で光喜くんに挨拶していた。
まー確かに、彼女の家族に突然会っちゃうと慌てふためくよねぇ…
申し訳ないけど、いつも余裕ある桐島くんが慌てているなんて…新鮮でいい。