年下はキライですか?【完】


「いーですよ、俺も早く梨花ちゃんと二人っきりになりたかったし」



そう言って、フイっと男子トイレに入ってってしまった。




ちょっと今のはマズかった?

嫌な言い方してしまった。




光喜くんと二人っきりになりたいとか、全く思わない。


かっこいいとは思うけど、恋愛感情とはなんか違うって思った。



そんな事よりも、桐島くん達が二人並んでいるところをこれ以上見たくないし、2人の事なんか聞きたくなかった。


だから早く私の前から消えてほしかったんだ。





席に戻ると、桐島くん達の姿がなくて。


私がトイレに行ってる間に帰ったらしい。


挨拶もなしかよ。



光喜くんが『やっと二人っきりになれたね』なんて言うから、慌てて微笑み返した。




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