年下はキライですか?【完】
ダイジナセンパイ
―――SIDE 桐島秀人―――
週末、俺は梨花ちゃんとデートを楽しんでいた。
昼間はふつーにショッピングとか、映画とか見て、夜は梨花ちゃんのオススメの夜景が見えるバーに行くことになっていた。
そこで俺は彼女のお兄さんと出くわす。
「お兄ちゃん!?」
梨花ちゃんが叫んだその先には、イケメンの男がいた。
男だから梨花ちゃんとすげー似てるわけじゃねーけど、目鼻立ちがくっきりとした綺麗な顔だった。
そして俺はそのお兄さんの目の前に座っていた女性に目線を移す。
見覚えのある、猫背の後姿…
佐野さんだった。
目が点になっている。