年下はキライですか?【完】
頼まれていた仕事を30分で終わらせ、急いで合コンのお店に向かう。
会社からは電車を乗り継いできた。
もちろん電車内は帰宅ラッシュで座れるわけがない。
アラサーOLの足元はヒールだし、体力もなくなってきているし本当に疲れがハンパ無い。
しかし、お店に入る前はメイクが崩れていないか入念にチェックした。
よし、大丈夫みたい。
私は勢いよくお店の中へと入った。
薄暗いダイニングバー。全室個室になっているようで、初めて来るお店だった。
入口でチャラそうな店員さんに案内される。
「こちらになりまーすっ」
個室に入ると、座っていたみんなの視線が一斉に自分に注がれる。
うちの課の女子4人と、相手のメンズ4人。
ん?
私が入れば女子5人だよね?
なんか合わなくねぇか?
「あゆみ!やっときたぁー」
美里があたしの腕を引っ張って端に座らせる。
「あのさ…あっち人数足りなくない?」
そっと美里の耳元で囁くと、コクンと頷かれた。
「一人来れなくなったんだって!」
あ、そう。。。