年下はキライですか?【完】
18時。
仕事が終わって桐島くんとエレベーターに乗る。
なんか変な感じ。
付き合ったらこんな感じで毎日一緒に帰るんだろーか。
そんな妄想をするだけなら別にいいよね?
桐島くんは背が高くて、男らしい体格をしている。
横にいると、そんな彼につい体を委ねたくなってしまうときが多々ある。
ヤバイ。また危ないヒトになりそうだった。
エントランスに行くと、梨花ちゃんの姿はすでになかった。
「…梨花ちゃんは先に帰ったの?」
「はい。俺が先輩と飲みに行くって言ったらあっちも友達と遊ぶって言われて」
「そーなんだ…」
「居酒屋なんですけど、近くの“星の舞”でいいですか?」