年下はキライですか?【完】


相手のメンツを見ると、特にピンとくるやつはいない。
でも私は選り好みしている場合ではないのだ。


男たちはここぞとばかりに自己アピールしまくってくる。
どこの会社でどんな仕事してるだの、どこの大学行ってただの。
おまけに収入高いですよアピールがすごい。


さすがにそこは耳がダンボになってしまったけど。

でも、さっきから自分たちの自慢話ばかりで笑顔で相槌うつのも疲れてきた。
ここはキャバクラじゃないんですけど…。

はぁ。これなら来なくてもよかったかなぁ…


しゃべるのも面倒になってきた私は、目の前にあった焼酎をグビグビとひたすら飲んだ。


最初は一応カシオレ頼んだけど。


私はそんなのじゃ酔えない。はっきりいってジュースだし。


可愛い女子を演じるほどのメンツでもない。
いつも飲みなれてる焼酎がいい。


こういうところがダメなんだろうな、きっと。


女子たちを見ると、みんな前のめりになって目を輝かせている。
確かに高収入、顔もまぁまぁだし将来は安心なのかもしれないけど…
どうして、私ってこうも冷めちゃうんだろう。



「あゆみちゃん…だっけ?あゆみちゃんはどんな音楽聴いてるの?」


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