年下はキライですか?【完】
「ううん、あの後すぐに帰った」
「えっ!?」
身を乗り出して驚いている桐島くんに、驚いた。
そんなにびっくりすること…!?
「なんかね、疲れちゃってさ。帰っちゃったんだよね」
「そーなんですか…」
「ウン…」
…なんか会話止まっちゃった。
なんで黙ってるんだろう。
「佐野さん、お兄さんに告られたら…付き合うんですか?」
「…それ前にも言ってたよね。まだわかんないよ。光喜くんのことよく知らないし」
桐島君は目線をテーブルに向けたまま、
「あの人は辞めといたほうがいいと思う」
と、言ってきた。
どーしてそんな事言うんだろう。
光喜くんは梨花ちゃんのお兄さんなのに。