年下はキライですか?【完】



「なんで…?」


「…なんとなく」


「なんとなく!?」


「いや…結構軽そうに見えたから」



確かに光喜くんはイケメンだし、軽そうに見えちゃうかもしれない。


でも憶測だけでそんな事いうなんて、桐島くんらしくないと思った。



「あ、すいません…、佐野さんが好意持ってる人の悪口みたいな事言ってしまって」


「…ううん、別に好意は持ってないと…思う」


「え?」


「イケメンと遊べたことは嬉しかったし、刺激になったけどさ、それと好きになるのってなんかちがくて。…難しいね、恋愛って」


その言葉に、桐島くんが笑顔になった。




「あーそうなんですね、わかります」


なんて言ってる。


“わかります”!?


わかるわけねーだろ、オマエは好きな人とうまくいってんだから。



< 72 / 175 >

この作品をシェア

pagetop