年下はキライですか?【完】
楽しすぎて、少し酔ってきたかも。
でも桐島くんもすごい楽しそうで、居酒屋を出ても、「カラオケいっちゃいましょー!」と私をぐいぐい引っ張ってった。
掴まれている肩が熱い。
心拍数が上がっていくのを感じている。
酔っぱらってる今だけは
彼女のふりをしてもいい?
梨花ちゃん、ごめん。
…なんて。
私は梨花ちゃんみたいに、うまく甘えられるようなキャラではない。
カラオケは狭いし、密室だし、お酒は入ってるしで、余計にムラっとくる。
私、だいぶヤバイな。
欲求不満が溜まってるのか…
ただのヘンタイオバサンでしかない。
「佐野さーーーん、はいデンモクッ」
桐島くんが可愛い笑顔で私にデンモクとマイクを渡す。
まじでーー食っちゃいたい。
オサエロオサエロ、私。