年下はキライですか?【完】
って、今はそんな事考えている時間はなく…
とりあえず仕事に行かなきゃ!
…会社に行くのが怖かった。
桐島くんにどんな顔して会えば…
「佐野さん、おはよーございますっ」
突然後ろから声を掛けられ、飛び上がってしまった。
それを見て、桐島くんが大笑いしている。
「っ…なんでそんなに驚くんすかっ!」
「だ、だって急にっ!!」
「あはははは…すいませんっ…」
「き、桐島くん、昨日ごめんね、なんか私昨日途中で記憶なくなって…」
「ああー…昨日の事忘れちゃったんですか?」
「え?」
「俺と楽しいことしたのに」
覚えてなくて残念という顔をしながら、自分のデスクに座ろうとする桐島くんの腕を引っ張った。