年下はキライですか?【完】
翌日、佐野さんは俺に告った事など記憶にないようで、いつも通りに接してきた。
だから俺も、普通に接することにした。
でも―――
いつから俺の事好きだったんだろう。
そんなそぶり全然見せなかったから全く気付かなかった。
つか、こーなったら俺も色々はっきりさせねーと。
お兄さんみたいになっちまう。
あ。もうなってんのか?
いちおー、浮気だよな、
…おでこにキスも。
ああー二日酔いでもないのに頭がイタイ。
まぁ、自分が悪いんだけど…
休憩中、カフェラテが飲みたくなって自販機に行くと、その横のベンチで佐野さんが真剣な表情をして携帯とにらめっこしていた。