年下はキライですか?【完】
そんなことよりも…今しなければいけないことが他にもある。
梨花ちゃんにちゃんと謝らないと。
佐野さんのおでこにキスしてしまったこと。
隠すなんてことは絶対したくない。
嫌われるかもしんないけど、隠してるよりはマシだ。
その日の夜、梨花ちゃんちでいつものようにまったりしていた。
手料理の夕飯を食べて、二人で好きなバラエティ番組を見るのが日課で。
俺はすごい幸せ者なのに。
それを壊してしまうのは自分自身で。
…自業自得なんだから仕方あるまい。
どう切り出そうかと悩んでいると、梨花ちゃんが口を開いた。
「そーいえばね、すごい面白いこと聞いちゃった」
「え?」
フフフと、何かを思い出したかのように笑いだす。
「佐野さん、合コンの日にすっごい下着つけてきたんだってぇ」
心臓がドクンと音を立てた。
すごい下着って…あの赤い下着の事だよな…?