年下はキライですか?【完】
「口じゃないなら…許す」
「梨花ちゃん…」
「だから私から離れて行かないでっ…」
立っている俺の腰に抱きついてきた。
「…正直いうとさ…ちょっと梨花ちゃんに対して冷めてる」
その言葉にうんともすんとも言わない。
「こんなキモチで付き合ってても、梨花ちゃんに悪いし」
「…そんな事ないっ私、頑張るからっもう一度秀人君に好きになってもらえるように頑張る。だから別れるなんて言わないで…」
ここでハッキリ“無理”と言えない俺は
なんて最低な男なんだろう。
俺は梨花ちゃんの手をそっと振りほどいてアパートを出た。
こんなキモチで一緒に過ごすのは、もう無理だと思ったから。