年下はキライですか?【完】
その日を境に、梨花ちゃんからのメール攻撃がすごい。四六時中俺のスマホの画面にはメールマークがついてて。
帰りは一緒に帰ってるけど、特に俺から話す事はなかった。
そんな俺に、梨花ちゃんは必死に話題を振ってくる。
でも俺のキモチが、変わることはなかった。
俺よりも良い男なんて沢山いるんだから、もう俺にこだわらなくてもいーんじゃねーのって思ってしまう。
梨花ちゃんには悪いと思ってる。
…でも、佐野さんの事を笑いものにした事はどうしても許せなかった。
金曜日。いつものように帰ろうと第一会議室の前を通り過ぎたとき。
ん?
佐野さん…?
佐野さんが一人で作業をしていた。
「お疲れ様です、佐野さんどーしたんですか?」
「…ああ、桐島くん…」
大量のレセプト用紙を前に、困惑の表情を浮かべていた。