サボり魔様のバスケ論【短】
『理由はさっき話したじゃないですか』
「じゃあ、なんで俺が行くって言ったら喜んだんだよ」
『部長。私がいいことしたらご褒美に飴玉くれるんです』
「…………は?」
見下ろしてくる彼の顔が見事なまでに間抜けな顔へと変化した。こいつ馬鹿だなって思ったんでしょうかね。
「え?じゃあお前。……部長のことが好きとかじゃ」
『は!?い!?どこがどうなってそうなったんですか!?!?好きじゃないですよ??いや人としては好きです!!でも異性として好きではないです』
「え……じゃあおれ……///」
一瞬で茹蛸みたいに真っ赤に顔を染め上げた彼は、バッと私から退くとその場に頭を丸めてしゃがみこんでしまった。