桜色の恋~3ヶ月の幸せ~
あれ?
出てきたのは、廉ままじゃなかった。
「あら、お隣の?」
「す、すいませんでした!」
廉くんが住んでいたところに知らない人が住んでいる。
行かなきゃよかったって後悔した。
家に帰って大泣きした。
あの頃のあたしには理由もわからなければなんで行っちゃったのって、なんで教えてくれなかったのってことでいっぱいだった。
それから、部屋にこもって鍵を閉めてまた泣いた。
しばらくは幼稚園にも行けず、食欲もなく大変だったそうだ。
あたしは実際覚えていない。
何を言っても、聞かなかったあたし。
それでも、美奈やお母さんたちに何とか励まされて元気になったとか、。